伝えるための理工系英語
SGCライブラリ - 29
伝えるための理工系英語
適切な表現への手引き
宮野健次郎 著
2003年12月25日 初版発行
冠詞、単数・複数
冠詞の役目:
- a:読者が知らないこと
- 自分の研究が、ある分野の一角の一例であるという意味での a
- the:読者が知っていること
- 皆が知っているときの the
- これしかないというときの the
動詞(1):正しい用法
動詞の時制:
- 読者がその論文を読んでいる時点から見て、過去のことは過去(事柄によっては現在完了)、現在のことは現在
- 時に関わらず成り立つ事柄は現在
動詞(2):適切な用法が力強い文を生む
能動態恐怖症:
- 「受け身」を使うことによって、主張をぼかそうとすることが論文の説得力を失わせる。
論理的な文章(1):簡潔さ
- 結論を先に
- 言い訳は後回し
- きっぱりと書く
- 文は短く、箇条書きに
- ぴったりの表現
論理的な文章(2):論旨のつながり
コンマ:
- 区切り記号のうちで一番軽い
- 前後の関係が切れてしまっては困るときには入れない
- 独立節を導く接続詞の前はコンマで区切る