物理ノート

サイエンス社「数理科学」SGCライブラリの読書メモ

経済における確率的モデルへの招待

SGCライブラリ - 34

経済における確率的モデルへの招待

集計とゆらぎを扱うための道具箱

青木正直 著

青山秀明・藤原義久 監訳

2004年7月25日 初版発行

動学モデルの設定

モデルがダイナミクスを持たない場合、エージェントの状態は行った選択に等しい。

意思決定による  {n} エージェントの人口学的統計を追跡する。

  • 状態の集合  {S = \{s_1,s_2,\dots,s_K\}}
  •  {n} 人のエージェントの同時状態  {\mathbf{x} = (x_1,x_2,\dots,x_n) \in S^n}
  • 状態  {s_i} にいるエージェントの人数  {n(i|\mathbf{x})}
  • 確率  {q_i} {i = 1,\dots,K})で  {S} の各々の値をとるような i.i.d. 確率変数  {X_i}
  •  {S} に関する確率分布  {Q(i) = q_i}
  • 状態  {\mathbf{x}} の同時確率  {Q^n(\mathbf{x}) := \mathrm{Pr}\,(X_1 = x_1,\dots,X_n = x_n)}

 {\mathbf{x}} が与えられれば、経験分布は以下によって定義される:

 {P_{\mathbf{x}} := \{P_{\mathbf{x}}(1),P_{\mathbf{x}}(2),\dots,P_{\mathbf{x}}(K)\}}

  •  {\displaystyle P_{\mathbf{x}}(i) := \frac{1}{n}\sum_{j=1}^nI_{X_j=i} = \frac{n(i|\mathbf{x})}{n}}
  •  {I}:指示関数

頻度の頻度を分割ベクトル  {\mathbf{a} = (a_1,a_2,\dots,a_n)} によって定義する。

  •  {a_r} {n_j} {r} と等しくなるような数

マスター方程式

入門的な単純モデルと単純化されたモデル

単純な諸モデルの集計ダイナミクスとゆらぎ

選択肢を評価する

非定常マスター方程式を解く

成長とゆらぎ

Diamond のサーチモデルの見直し

相互作用パターンおよびクラスターサイズ分布

二つの支配的取引グループからなる株式市場