超関数・フーリエ変換入門
SGCライブラリ - 72
超関数・フーリエ変換入門
基礎から偏微分方程式への応用まで
磯崎洋 著
2010年3月25日 初版発行
可積分関数のフーリエ変換
直線上の関数 のフーリエ変換:
にそのフーリエ変換を対応させる写像を と書く。
解析関数とフーリエ変換
が単連結領域 上で正則であれば、 内の任意の点 と のまわりを1周する 内の曲線 に対して以下が成り立つ。
の台が有界のとき、 は 全体で正則な関数に解析接続される。
1変数の超関数
を の開区間とする。
とは 内にコンパクトな台を持つ無限回微分可能関数全体である。
とおくと、 上の線形汎関数とは から への線形写像(作用素)のことである。
線形汎関数 が におきてとる値を と書く。
を満たす有界閉区間 を のコンパクト区間という。
が 上の超関数であるとは、 が 上の線形汎関数であり、かつ任意のコンパクト区間 に対して定数 と 以上の整数 が存在し、以下が成り立つことである。
上の超関数全体を で表す。