アインシュタイン方程式
SGCライブラリ - 90
アインシュタイン方程式
一般相対性理論のよりよい理解のために
白水徹也 著
2012年5月25日 初版発行
相対性理論とリーマン幾何学
- 特殊相対性原理:慣性系同士の移り変わりで物理法則は変更を受けない。
- 一般相対性原理:どの座標系からみても物理法則は不変である。
- 等価原理:局所的にはミンコフスキー時空になる。
ミンコフスキー時空
事象の2点間の距離(計量)
$$ \eta_{\mu\nu} = \begin{pmatrix} -1 & 0 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 & 0 \\ 0 & 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} $$
この空間の計量を不変に保つ線形変換 をローレンツ変換と呼ぶ。
リーマン幾何学
微小間隔離れた2点間の距離
を計量テンソルと呼ぶ。
共変ベクトル の微小距離の平行移動
:クリストッフェル記号
共変微分 がテンソルとしてふるまうように の変換則を決める。
すべての点に対して となる座標系が必ず存在することは が成り立つことと等価である。
- 要請1: を課す。(等価原理)
- 要請2:平行移動を行う際に、ベクトルの大きさは不変に保たれる。
リーマンテンソル
時空の曲がり具合を測る共変的な量の導入
- リッチテンソル
- リッチスカラー
測地線