重力とエントロピー
SGCライブラリ - 112
重力とエントロピー
重力の熱力学的性質を理解するために
福間将文・酒谷雄峰 共著
2014年10月25日 初版発行
一般相対性理論の基礎事項
エントロピーと相対論的連続体力学
平衡状態:熱力学変数 に対してエントロピーが最大の状態
Gibbs の関係式:
系の温度 :
局所熱平衡仮説
次元の曲がった時空上の等方的な 成分流体を考える。
Landau–Lifschitz フレーム:
- エネルギー運動量テンソル
- 固有エネルギー密度
- 速度ベクトル場
- エネルギー運動量ベクトル場
流体の局所静止系:
粒子数カレント :
- 局所静止系での粒子数密度:
- 対流カレント:
- 拡散カレント:
局所熱平衡の仮定の下では、等方的 成分流体の流体粒子の熱力学的状態は と で指定される:
- 温度
- 化学ポテンシャル
Gibbs の関係式:
体積 の空間的微小領域を考える。
- エントロピー:
- エネルギー:
- 粒子数:
- 圧力:
- Gibbs–Duhem の関係式:
相対論的粘性流体力学
等方的な 成分粘性流体力学の基礎方程式を考える。
構成方程式:
を について直交する成分と平行な成分に分離する:
- 直交成分(Euler 方程式)
- と縮約
- 流体粒子の加速度:
- 平行成分(熱力学第一法則)
- と縮約